平成最後の大晦日に思う事〜初めて好きになった声優の担降りを決めました

そもそも、今回のような場合、「担降り」という言葉を使うのが正しいのか、分かりません。私は、特定のジャニーズも若手俳優を推したことがありません。ですが、それ以外に適した言葉が分からないので、便宜上使わせてもらいます。

 

まず最初に、ご本人の不祥事(カノバレや犯罪)での担降りではありません。じゃあ、なんで担降りするのよという話になりますが、それを以下に長々と書き殴りたいと思います。内容はどうしても暗くなりますし、思いっきり私情のオンパレードになるので、カノバレ的な事を期待した方や、そんな贅沢言うなやって方はここでブラウザバックをして下さい。

 

私が初めて好きになった声優、そして今回、担降りを決めたのはhsyysmsさんです。(アンチになったのではなく、あくまで追いかけるのをやめるという意味での担降りなので、伏せ字にさせていただきます。)彼を好きになってかれこれ7年になります。好きになったきっかけは、No.6というアニメで、もっと言うならばそのアニメのキャラソンが決定打になりました。本来、声優は、裏方で演技をするのが仕事です。ですが、私の場合、彼の歌からファンになり、その次に、彼の性格、そして演技という順番でした。今では、彼の他にも何人か好きな声優がいますが、そのきっかけを作ったのも彼でした。

 

10代でブレイクする人もザラにいる世界ですが、彼は30歳前後までブレイクするのに時間がかかりました。実際、No.6のオーディションに受からなかった場合は、声優を辞めることも考えていたそうです。好きになった当時、まだ私はまだ大学生だったので、勉強やサークルの合間を縫ってアルバイトをし、円盤、雑誌にお金をつぎ込んでいました。彼が声優1本で食べられるようになって欲しい、もっと売れて欲しい、その一心でした。完全に私のエゴですし、あの時の私は若かった…今となってはそう思います。現在、彼は30代後半に差し掛かり、ガンダムや、アカデミー賞を受賞するようなアニメにも出演するような、数年前までは考えられなかったレベルの売れっ子声優になりました。私は、大学を卒業し、社会人になりました。

 

2017年の春、彼は喉の持病の治療の為に活動を休止し、その夏に活動を再開しました。そして、歌の仕事を制限するようになりました。活動を再開した時は、本当に半年足らずの休養で大丈夫なのかと不安な気持ちもありましたが、元気にラジオで生き生きと喋る彼の声を聞いて、応援しようと思いました。徐々に出演の本数も戻っていく一方、あんスタの降板の件もあったので、歌の仕事が入らないのは、仕方がないことだと言い聞かせていました。

 

2018年11月、ツキウタの「歌唱パート」を降板するというニュースが入ってきました。演技のパートはそのまま継続です。そのニュースを聞いて思ったのが、 「彼は歌えないんじゃなくて、喉の状況に関わらず、意図的に歌の仕事を制限しているのではないか。」という疑いの気持ちでした。出演数も以前と同じくらいに戻ってきており、喉に負担がかかりそうなドスの効いた声の演技も出来るようになってきている、それなのに何故今になって降板なのか…これだとスタミュも降板になるのではないか、ずっとモヤモヤしていました。そんな時、ツイッターを見ると、少なくとも表向きには「hsyさんがまた歌ってくれるのを待とう」「hsyさんが無理して歌の仕事をして、声優が続けられなくなるぐらいなら、歌の仕事が出来なくても仕方がない」そんな声ばかりでした。とてもじゃないけど、モヤモヤする気持ちを吐き出せる空気ではありませんでした。でも、ファンならば、彼を疑う気持ちは持つべきではなかった。彼の喉を真っ先に気使うべきだった。彼女たちの意見が正しいのです。疑いの気持ちしか持てない自分に嫌気がさしました。

 

そんなモヤモヤした気持ちを抱えていた時、小野友樹さんが怪我をしたというニュースが飛び込んできました。そして、小野友樹さんのブログには、ファンや関係者を気遣う気持ち、そしてどの程度仕事が可能なのかが丁寧に書かれていました。これならば、心配にはなるけれども、声の仕事は可能で、顔出しはNGということがはっきりと分かる、顔出しの仕事が降板になるかもしれないと心構えが出来る、そんな内容でした。大変なときに、なんてファンの方と向き合ってくれているのだろうと思うのと同時に、年上で同じフリーの彼に何故これが出来ないのだろうとも思いました。思えば、今まで作品を降板したときに、表に出てきたのは、作品の公式やその関係者であって、彼本人からのコメントは何もありませんでした。他の歌の仕事も降板になるのではないかと不安になっているファンの気持ちはどこまでも置いてけぼりじゃないかと思いました。

 

hsyさんは、今時珍しく、ツイッターやインスタといったSNSのアカウントはおろか、ブログすらしていないので、 何かメッセージを送ろうとしても、ラジオのふつおた一択となります。そこで、これからの歌の仕事のスタンスについて、可能な範囲で教えて欲しいとお便りをメールしました。彼を責めるような文面にしないように推敲もしました。毎週、ラジオを聞いていましたが、結果的に、今年中に、私のお便りが紹介されることはありませんでした。歌の「う」の字も出てくることはありませんでした。

 

今となっては、私は彼のファンには向いていなかったんだと思います。芝居に対してものすごく真面目で、ファンサが苦手で…僕のことを分かってくれる人だけでいいといったニュアンスのことをいつの日か言っていましたが、それが本音なんだと思います。

 

黙ってあなたについて行けなくてごめんなさい。芝居だけになってもあなたを応援しますと言えなくてごめんなさい。あなたを信じることが出来なくてごめんなさい。あなたに、芝居以外のことも求めてしまって、ごめんなさい。

 

それでも私は、今でもあなたの声が好きなのです。いっそうのこと、アンチスレを覗けるくらい嫌いになれればよかったのに…でも、まっさらな気持ちであなたを追いかけることに、私は疲れてしまったんだと思います。
これからは、距離を置いて、あなたが第一線で活躍する姿を見守って行けたらいいなと思います。

 

声優の世界を教えてくれてありがとう。皆様も良いお年をお過ごしください。

 

長々とありがとうございました。